ああ…
無念…
無念だ…!

くたばるのは無念……

しかし…

仕方ないのさ…
これも…

無念であることが
そのまま「生の証」だ……!

思うようにいかねぇことばかりじゃねえか…
生きるってことは…

不本意の連続…

時には全く理不尽な…
ひどい仕打ちだってある…!

けどよ……
たぶん…それでいいんだな………

無念が「願い」を光らせる……!

嫌いじゃなかった……
何か「願い」を持つこと
そして…
同時に今ある現実と合意すること…

不本意と仲良くすること……

そんな生き方が好きだった………

たぶん…

愛していた…
無念を…

だから…
いいんだこれで…

福本伸行『天(18)』